大気汚染が血管内皮を損傷し、心血管疾患を誘発

大気汚染が血管内皮を損傷し、心血管疾患を誘発

米国心臓病協会は「Circulation research」誌で2016年10月25日に、「大気汚染は健康な若者の血管を損傷する。この結果は、なぜ大気汚染が心血管疾患を誘発するのかを解明するのに役に立つ」と言う新しい研究結果を発表した。
地理的条件などの影響を受け、米国ユタ州プロボ市は周期的に酷い大気汚染が発生し、米国で大気汚染が一番ひどい十大都市の一つと評された。2013年から、研究員は3年に渡って冬季にプロボ市の健康な成年人72名の血液サンプルを採取し調査した。調査対象者は全員タバコを吸わず、当時の平均年齢は23歳だった。

血液分析の結果、大気中のPM2.5の濃度が上がった際、血液中の心血管疾患バイオマーカーの水準に異常な変化が現れた。血液サンプル中に血管細胞が損傷、死亡した状況のバイオマーカーの数量は顕著に増加し、血管成長を抑制し、血管の炎症を提示する蛋白の水準も同様に増加した。

研究に参加したルイビル大学のAruni Bhatnagar教授によると、大気汚染が高血圧、心臓病及び脳卒中等を誘発する状況の認識は以前より浸透しており、発病の年齢層も更に早まっている。

Bhatnagar教授は、我々は、大気汚染がハイリスク個体群の心臓病や脳卒中の誘発の原因と分かっている、但し、今回の発見で大気汚染は健康な人にも影響を与えることが分かった。そのため、患者やお年寄りだけではなく、我々全員が大気汚染に注目するべきである、と述べている。

ヨーロッパの研究員は「ヨーロッパ心臓病学誌(Eur Heart J)」で大気汚染の酷い都市で長期に暮らしている人は、高血圧になるリスクが顕著に上昇している、と報告した。

原文:中国CDC 2016年11月1日掲載記事より