アジア・アフリカ、ジカウイルス感染のリスクに直面

アジア・アフリカ、ジカウイルス感染のリスクに直面

イギリス「ランセット.伝染病」誌の最新号で、中国を含めたアジアの一部国々とアフリカが、ジカウイルス感染症のリスクに直面する恐れがあると指摘した研究結果を掲載した。

昨年以来、ジカウイルス感染症はブラジル、コロンビアなどの中南米で流行が発生し、現在、シンガポールなどの東南アジアやアメリカなどでも現地での感染症例が見つかっている。ジカウイルス感染症は主にネッタイシマカに刺されることよって感染し、性行為や血液感染などの経路での感染もある。ジカウイルス感染症は成人への危険性は大きくないが、妊婦が感染したら、小頭症の胎児を出産する恐れがある。

イギリスロンドン大学衛生热带医学院とカナダトロント大学などの研究員は、ジカウイルス感染症の感染リスクを分析するため、アメリカ、アフリカ及びアジア諸国間の航空旅行状況、関連する地域の気候と媒介蚊の数量などの要素を総合的に勘案し、ジカウイルス感染症の感染シミュレーションを行った。その結果、湿度が高く、高温の環境にネッタイシマカは生息し、疫病地域と本国を往来する観光客が多い国や人口密度の高いインド、中国、フィリピン、インドネシア、ナイジェリア、ベトナム、パキスタンとバングラデシュなどの8か国はジカウイルス感染症の発生リスクが高い可能性があると判明した。一部の国では医療資源に限界があるため、ジカウイルス感染症対しての対応が乏しい。

世界保健機関西太平洋地域事務局のスポークスマンは、現在、ジカウイルスに対する有効なワクチンはないので、ジカウイルスの感染を予防する最も有効な方法は、蚊に刺されることを防止することだ、とインタビューに答えている。同時に、東南アジアの国、地域は「高い警戒心を保って、症例のコントロールと蚊の減少を強化する」こと、また、ジカウイルス感染症の知識を普及し、潜在する危険性と対応策を周知し、蚊に刺されないようにしたり、性行為によるジカウイルス感染症の感染を予防する事を呼びかけている。

原文:天津疾病予防コントロールセンター 2016年9月7日掲載記事より