中国の肝吸虫症感染者は全世界の85%

中国の肝吸虫症感染者は全世界の85%

全世界で約1500万人が肝吸虫症に感染していた。主に中国、韓国、ベトナム、ロシアに分布している。この中に、中国における感染者の人数が1300万人に近く、世界の85%を占め世界で一番多く更に増加していく恐れがある。
肝吸虫(学名Clonorchis sinensis)は淡水魚寄生虫のひとつ。100種類以上の魚が感染する可能性がある。猫と犬は重要な保虫宿主。人が幼虫を持つ淡水魚を生で食べると感染する。
中国における肝吸虫症感染者は主に広東省、広西省、黒竜江省と吉林省に分布している。女性より男性のほうは感染率と感染度が高くて、年齢とともに増加する傾向がある。
広東省と広西省で生魚を食べることが流行っている地域では、感染率は50%以上になり、地元の成人男性は殆ど感染している。
肝吸虫症の軽症感染者は初期に通常著しい症状がなく、或いは症状が軽い。きちんと完治しないと生魚を食べる回数とともに虫の数が多くなり、重症感染者は消化器と神経系の非特異的症状が現れる可能性がある。例えば、食欲不振、倦怠、下痢、腹痛、目眩、頭痛など。長期慢性感染で肝胆道系合併症を引き起こす恐れがある他に肝腫大、胆嚢肥大、胆石症、胆嚢炎、胆管炎と胆管癌など。子供が重症化したら、小人症を引き起こす恐れがある。2009年、国際がん研究機関 (IARC)によって、肝吸虫感染は感染率が胆管癌の発生率とよく相関し、Group1(人に発癌性を有する)と評価されている。肝吸虫感染者の胆管癌発生率は非感染者より4.5~6.1倍ぐらい高い。
肝吸虫症に対する中国の予防治療能力は少々弱い。
一番切実なのは健康教育と科学普及を強化して、淡水魚を生で食べないよう注意を呼びかけること。「人畜糞便で魚を養殖しているという伝統的な養殖方法は肝吸虫症流行の原因の一つとなるから、環境管理によって肝吸虫症のコントロールが可能とのこと。

調味料で虫を殺すことができない
淡水魚を生で食べることは肝吸虫症流行の要因となった。人々はこの病気の感染リスクと危害がよく分からなく、アルコールや唐辛子などの調味料で虫を殺すことができると誤解している。高温加熱によりこそ感染の可能性を下げられる。90℃で数秒加熱することで肝吸虫幼虫が死滅させることができる。特に生食好きの人は寄生虫を注意する。例えば、加熱が不十分な豚肉を食べることで旋毛虫症と有鉤条虫症を引き起こす恐れがある。生で牛肉を食べることで無鉤条虫症を引き起こす恐れがある。生で巻き貝を食べることで広東住血線虫症を引き起こし、生で淡水産のエビ、カニを食べることでウェステルマン肺吸虫症を引き起こす恐れがある。

原文:天津疾病コントロールセンター 2015年9月15日掲載記事より