お薬の食品との相互作用

お薬の食品との相互作用

今回はお薬についての記事を掲載します。
医師は患者様にとって最適な薬は何か、その服用量と回数はどのくらいなのかを慎重に決め処方しています。早く治したいからと勝手に量を増やしたり、飲み忘れたからとまとめて飲んだりするのは、効果を得られないばかりか、副作用を招いたり、場合によっては中毒症状をおこし生命の危険にかかわることさえあります。そのため、自己判断で服用量を変えることは避けた方が良いでしょう。

≪お薬の時間≫
起床時:起きてすぐの時間
食前:食事の約30分前
食直前:食事の直前
食事中:食事をしている時
食後:食後30分以内
食間:食事と食事の間、だいたい食後2時間くらい
就寝前:就寝する15~30分前

≪お薬を飲むときに気をつけること≫
特別な指示がない限り、薬をきちんと胃に送り届け、吸収しやすくするために、薬はコップ1杯ほどのたっぷりの水かぬるま湯で服用したほうがよいでしょう。特にカプセルはその剤質から食道粘膜に吸着しやすく、炎症や潰瘍を引き起こすこともあるので、たっぷりの水で服用することが望ましいと言えます。

≪食品との相互作用≫
■グレープフルーツ
高血圧症や狭心症に使用されるカルシウム拮抗剤とグレープフルーツを併用すると薬の効果が増強するおそれがあると言われています。グレープフルーツジュースを飲んでから24時間程度、影響が続くとされています。オレンジ等ほかの柑橘系では同様の働きは認められていません。

■牛乳
一部の抗生物質(ニューキノロン系、テトラサイクリン系)、骨粗鬆症治療薬、鉄剤などは、吸収されにくくなり、薬の作用が弱くなってしまう恐れがあると言われています。また、牛乳を飲むことによって胆汁酸の分泌が促進し、脂溶性の薬(一部の抗真菌薬や睡眠導入薬)の吸収が促進されてしまうことがあります。

■タバコ
常習的にタバコを吸う人は、吸わない人に比べて薬を分解する代謝酵素などが活発になっているため、血中濃度や作用が弱くなる傾向があると言われています。逆に、きゅうにタバコを止めると効果や副作用が増強する恐れがあります。特に、喫煙者が経口避妊薬(ピル、黄体・卵胞ホルモン混合剤)を服用していると、血栓症など心血管系に思い副作用をひき起こす危険性が知られています。また、気管支拡張剤を使用していた場合、突然の禁煙によって薬の血中濃度が変化する薬もあるため注意が必要です。

■アルコール
アルコールは中枢神経に作用する一種の薬物なので、薬とアルコールを併用すると副作用を招きやすくなります。また、過度の飲酒は肝機能の障害を起こしやすく、体内にアルコールが存在すると、アルコールを優先的に代謝してしまい、薬の代謝は後回しになり、薬が効きすぎてしまうおそれがあります。

■納豆・ビタミンK含有食品
納豆はナットウキナーゼ酵素を含み、血流を良くする作用があります。ワルファリン(ワーファリン®)は、ビタミンKの働きを抑えて血液を固まりにくくし、血栓ができるのを防ぐお薬ですが、ワルファリンを服用している人は、納豆中のビタミンKとワーファリンが拮抗し、効果が弱くなってしまう恐れがあります。クロレラや青汁などにも、比較的多くのビタミンKが含まれていますので注意が必要となります。

★上記は一般的事項になりますので、必ず主治医の指示に従い、直接医療機関にご相談された方がよいでしょう。★

参考文献
・「くすりの事典2007年版」成美堂出版 小林輝明監修
・日本OTC医薬品協会 http://www.jsmi.jp/book/base_05.html