東南アジアに多い感染症【生ものと蚊に気を付けよう】

東南アジアに多い感染症【生ものと蚊に気を付けよう】

1、蚊が媒介する感染症

■チクングニア出血熱
症状:激しい骨関節痛、40℃にも達する発熱、頭痛、体幹部中心の発疹
潜伏期間:2-4日
主な治療方法:対症療法。消炎鎮痛薬の投与など。

■デング熱
症状:二縫性を呈する突然の高熱、激しい頭痛、深眼部痛、筋関節痛
潜伏期間:5-6日
主な治療方法:対症療法。アスピリンは出血傾向を助長するため、内服を避けたほうがよいと言われている。
東南アジアでは度々大流行し、重症ケースでは死に至ることもある。

■日本脳炎
症状:症状:発熱、意識障害、運動麻痺など
潜伏期間:約7日
主な治療方法:対症療法。ワクチンの接種が推奨されている。

■マラリア
症状:発熱、頭痛、悪寒、発汗
潜伏期間:2-4週間(三日熱、四日熱、卵形、熱帯熱の4種類があり、それぞれ潜伏期が異なる)
主な治療方法:熱帯熱マラリアではできるだけ早期に抗マラリア薬を投与する必要があり,
熱帯熱マラリアであるか否かは直ちに判定しなければならないと言われている。
薬剤耐性の観点から、WHOは多剤により治療を推奨しているという。予防薬や日本では入手不可能な薬剤もあるようだ。

2、経口感染する感染症

■アメーバ赤痢
感染源:赤痢菌(細菌性赤痢とアメーバ赤痢に大別される)で汚染された手指、食品、水、ハエ
潜伏期:細菌性赤痢は1-5日、アメーバ赤痢は1-4週間
症状:腹痛が強いわりには排便が少ない、しぶり腹が特徴。いちごゼリー状の粘血便。

■腸炎ビブリオ
感染源:生鮮魚介類を摂取して発症しやすい。
潜伏期間:10-20時間
症状:腹痛、しばしば発熱、下痢は水溶性または粘血性の便。

■腸チフス・パラチフス
感染源:患者や保菌者の糞便で汚染された飲食物を介して発症。
潜伏期間:1-3週間
症状:発熱(高熱が持続)下痢、バラ疹(胸腹部に淡紅色の発疹)
腸チフスワクチンは、日本では認可されていないため海外での接種が可能となるだろう。
いずれも限られた施設にしかワクチンがない可能性が高いので、事前に情報を入手しておく必要がありそうだ。

身体の状態や感染状態により、潜伏期や治療方法が異なる場合があるため、
すべてがこの限りではなく、受診した医療機関の医師の指示に従う方が望ましいだろう。

現地の人たちが魚介類を食べる際には、生または半ナマが美味しいと、十分に加熱されていない可能性があるため、
魚介類を食べる際には、加熱されたものを食べるほうがよいと言われている。
また、現地の人たちが食べれているからといって、衛生状態の良い環境で育った日本人には害を及ぼすこともあるので、
生ものや汚染された水で調理されたものは、できるだけ口に入れないことが望まれる。
飲食店や屋台などでの飲食も注意したほうが良いだろう。

蚊を媒介する感染症に対しては、就寝時に蚊取マットやカヤを設置するなど蚊を寄せ付けない工夫もある。
コレラ菌や腸炎菌は酸に弱いので、強力な胃酸で殺菌される場合があり少量の菌であれば発症はしないが、
菌を多量に摂取してしまうと感染率が高くなる。逆に、O157や赤痢菌は酸に強いので少量でも感染すると言われている。
発熱等の症状があらわれ、感染症が疑われる場合は、早めにできれば感染症の経験のある専門医療機関を受診する方がよいだろう。

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