【医療衛生情報】食中毒の症状と予防法

【医療衛生情報】食中毒の症状と予防法

【食中毒の症状】

食中毒は、汚染された飲食物の摂取により、下痢や嘔吐などの急性胃腸症状、発熱、神経症状などをきたす中毒症の総称である。
病原性細菌による食中毒は、病原性細菌が産生する毒素(エンテロトキシン)が直接的に腸管上皮を刺激して下痢が生じる毒素型食中毒と、病原性細菌が腸管上皮に侵入、増殖して消化管に炎症を引き起こすことで下痢が生じる感染型食中毒に大別される。
食べ過ぎなどにより原因が明確であり、下痢をしても軽いまたは回数が少ない場合は、水分補給を行い、休息をとれば通常自然に回復するが、長時間下痢が続くと、脱水や電解質バランスを崩し、時には意識消失まで至ることもある。また、血便や粘液便がある場合は内臓疾患も考えられるため、早めに受診したほうが良いだろう。

【薬の種類と注意点】
下痢止めの種類

  ● 腸管運動抑制剤(腸の異常収縮を抑える)
  ● 殺菌剤(腸内の有害な細菌を殺菌し腸内発酵を抑える)
  ● 収れん剤(荒れた腸粘膜を保護し、腸内の水分を減らす)
  ● 吸着剤(腸内の有害物や水分、粘液を吸着し下痢を緩和する)

整腸剤の種類(腸内で善玉菌を増やし悪玉菌の増殖を抑え、整腸作用を示す)
  ● ビフィズス菌
  ● 酪酸菌
  ● 乳糖分解酵素

食中毒の場合は、腸管運動抑制成分の入った薬で下痢を止めてしまうと、原因菌を体内にとどめてしまうため、使わない方が良いと言われている。ほとんどは、整腸剤だけで治療することが多いようである。

食中毒

【食中毒の予防法】
日頃からの下痢の予防法
  ● 飲みすぎ、食べ過ぎに気をつける。
  ● 下痢を起こしやすい食事を控える。脂っこい食べ物、辛い食べ物、冷たいものは腸に刺激をあたえ、蠕動運動を亢
    進させ下痢を起こしやすくなる。
  ● 冷えないようにする。胃腸が冷やされると、消化機能が低下しやすい。
  ● ストレスを溜めない。精神的なストレスが原因で過敏性腸症候群になることがある。

感染性の下痢の予防法
  ● 食品は加熱したものを食べる。多くの細菌は、加熱することで死滅する。
  ● 食器や調理器具の衛生管理をしっかりと行う。調理に使用した器具は、できるだけ早めに洗い、汚れた布巾やスポ
    ンジは取り換えるなど、キッチンを清潔に保つ。また、肉や魚と野菜などによって、まな板を使い分けるのも良い
    だろう。
  ● 旅行中の食事は特に注意。生ものを食べることは控え、調理してすぐの物を食べるように心がけた方が良いと言わ
    れている。

≪お役立ちサイト≫

働く人の保健室HOW「加熱で死なない食中毒菌」
厚生労働省検疫所FORTH「止まらない下痢」

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