【医療衛生情報】10人もの子供のいる原因は避妊方法を知らないため

【医療衛生情報】10人もの子供のいる原因は避妊方法を知らないため

10人の子供を産んだ理由とは?罰金はどうなるのか?
 2014年6月1日、劉向明は現地警察署の協力のもと、子供達が戸籍を持てるよう、戸籍情報を登録した。18年間、漂泊と屑拾いを除いて、劉家の生活の主題は子作りであった。夫婦2人で10人の子供を育ててきたが、この「秘密」は計画生育部門に今まで知られていなかった。5月26日、5歳の7番目の子供が蘇州のある水溜めで溺れて亡くなり、現地のマスコミに報道されてから初めて世間に知られたのだ。

 劉向明(父親)が故郷に戻った後、政府人員が劉家を訪れ、戸籍や最低生活保障などの問題について積極的に協議した。この貧しい家庭は事故補償金を貰うと同時に、数万元の計画生育違反の罰金が科せられる可能性がある。「本当に罰金を科するか」と聞くと、計画生育部門担当者である現地副鎮長は控えめにこう言った。「この件は法律、ルールに従って処理する。罰金は科すのが決まりだが、いくら科しても彼らは払えない。私達ができることは彼らがもっと良い生活が出来るように協力してあげることだ」と。

 驚くべきことに夫婦が10人もの子供も産んだ原因は、単に避妊方法を知らないからであった。
十数年来、父親は各地を転々として蘇州郊外に暮らしており、最も最近の住所は陸荘涇であった。夫婦2人は屑拾いで生活を賄い、全部で4男6女、10人の子供を産んだ。1番上の娘は21歳で既に嫁に行ったが、1番下の双子の娘は生後2ヶ月。子供が多いにもかかわらず、邳州(父親の故郷)と蘇州の家族計画部門は7人目の子供が亡くなるまで全くこのことを把握していなかったのだ。

戸籍のない子どもたちとの生活
 5月26日、子供が溺れる事故が発生した当時、母親である尹馬美は丁度ビニールハウスの中で授乳をしていた所だった。事件を嗅ぎつけて、押し掛けてきた記者達が、劉家の「秘密」を破った。5月28日、現地マスコミがこの事実を暴いた後、家族計画の規則を破った夫婦が10人もの子供を産んだニュースがインターネットでも広まったため、当日、蘇州の関連部門がすぐさま彼らの家を見つけ、続いて邳州からも人が派遣された。家族が18年間も故郷に戻れずにいた問題が「すんなり」解決されたのである。5月30日午後、京華時報の記者が陸荘涇に到着した時には、劉家11人は既に故郷に戻る途中であった。彼らが住んでいたビニールハウスは政府が雇った人達に取り壊されてしまっていたのであった。

 母親は貴州出身で、幼い時に邳州に連れていかれた。15歳の時に劉家に養女に行き、その後嫁にいき、1993年に一番上の長女が生まれた。長女が3歳の時は家族は草棚に身を寄せて暮らしていた。夫婦2人で「何か商売をやろう」と考えて故郷から出て、焼き芋を売ったり、ごみ拾いをしたりして、村に住み着いた。誰一人もいない湿地で、漁をしたり、屑拾いをしたりして、最も貧乏な時では長女を連れて乞食までしていた。このように5人の子供が次々と生まれた。その後蘇州に行き、相変わらず屑拾いで生活を賄っているなか、また4人の子供が生まれた。長女以外、後の9人の子供は全員家で生まれた。「毎回子供が生まれる前に、茶碗を割って白酒で消毒し、子供が生まれた後にそれでへその緒を切っていた」と。

避妊について
 父親が、負担が重いと考えたことが無かったわけでもない。但し、2人とも避妊に関しては全く無知で、避妊の仕方を知らなかった。避妊薬、コンドームを使ったことも無い。子供が次々と生まれ、最初2人は自然の流れに任せるようにしていたが、8番目の子供が生まれて初めて、避妊ができることに気付いた。長女は母親を連れて、蘇州のある病院で400元を払って避妊リングをつけた。先生に何人の子供を産んだかと聞かれたときは4人だと嘘をついた。母親は身分証も無く、名前も嘘をついた。但し、その避妊リングも結局失敗に終わり、母親はまた妊娠してしまった。お腹が特別に大きかった為、異常があるかと不安で病院で検査した結果、双子であった。

 よく養子を申し込む人が訪ねてきたが、母親は全て断っていた。ある時は子供達を家に閉じ込めるまでであった。「いくら貧しくても、子ともを譲ることはできない。万が一、子供を産むのが売るためだと言われたらどうするのか?」と。彼女はテレビで、四川の若い夫婦がお金を貰い双子を他人にあげた結果、訴えられたニュースを見たことがある為だ。子供をおろすことを考えたことがあるかと聞くと、「それはいけない。痛いからおろせない」と彼女は肩をすくめて言った。

政府の対応
 村支部書記の劉相利は、この問題の原因は文化、または法律の知識不足にあるという。彼は冗談で「これ以上産んだらダメなので、2人にも避妊手術を受けなさい」と言ったが、母親はすぐに慌てて反論した。「それは駄目、行くならあんたも一緒よ」
 父親が最も心配をしているのが子供達の教育問題である。10人の子供達の中で長女は幼稚園まで、2番目の子供と3番目の子供が蘇州で小学校3年まで通っていただけだった。「高いから行けない。1学期に1000元以上もかかるよ」と彼は目を細めて笑いながら記者に言った。「子供達が学校に行けないなら、あなたたちにお世話になる。」と。

 6月1日、警察が劉一家を訪ねて戸籍の情報を集めた。次の日が端午節の為、邳州市民政局、公安局、計画生育部門、婦人幼児保健所などの部門が会議を開き、劉一家に現金2000元、小麦粉2袋、ランドセル4つ、衣類を送った。警察署署長の沈銀召の話によると、昨日までで9人の子供のうち、長女は元々戸籍があり、彼女以外の8人の出生証明も登録したとのこと。また、副鎮長の楊祥艶によると、戸籍登録は第一段階であり、現地政府は実際の状況により最低生活保障を申請することで4人の適齢の子供の入学問題も解決ができるという。それ以外に、母親にも優生措置をとる予定である。その前に、あるマスコミの報道では、江蘇省の計画生育条約によると、2人以上の子供がいる家庭は5~8倍の罰金が科されるそうで、年収2万元としたら、劉夫婦に50万元の罰金が科される可能性があるという。楊祥艶は「もし法律に合うのであれば、免除若しくは遅延を許可する可能性もある。」と、超過生育が彼らの責任ではないと弁解した。「私達ができるのは彼らがもっと良い生活が出来、故郷で根を下ろせるように協力してあげることだ。」と。

原文:健康報ネット 2014年6月9日掲載記事より

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