【医療衛生情報】中国と日本の水、どう違うの?

【医療衛生情報】中国と日本の水、どう違うの?

軟水・硬水とは?
水はいろいろな物質を溶かす性質があり、天然に存在する水には多くの物質が溶け込んでいる。微量の硬度成分は水に味を与え、むしろ好まれるが、硬度成分によってやかんやポットの底に白い塊が付着することがある。日本の水は世界的にみると軟水で、この水を活かした料理が発展した。水に含まれているカルシウムイオンやマグネシウムイオン濃度が高い水を「硬水」、低い水を「軟水」という。
 

【軟水】50mg/l以下 【やや軟水】50-100mg/l  【硬水】100mg/l以上

純水とは?
水に溶け込んでいるカルシウム、マグネシウムを含めた全てのイオン類を除去したものをいう。
私たちの身の回りにある水にはさまざまなものが溶け込んでいるため、科学的に純粋な水は存在しない。水に溶け込んでいる全てのイオン類を除去することで、純水な水が作られる。イオン類の中には、カルシウム、マグネシウム、鉄、ナトリウム、カリウム、セシウムなどの陽イオン類(ミネラル成分といわれるもの)、炭素、塩化物、フッ素、ケイ酸、ヨウ素などの陰イオン類がある。純水はこれらを除去して、水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH-)のみ(すなわちH2O)になった水だ。純水には味の成分であるミネラル成分のイオン類が全く含まれていないため、直接飲用するには適していない。

日本と中国の水
水道水は原水の水のレベル、処理の方法のレベル、屋内配管の内部のレベルなどでおいしさには差がある。日本では塩素での殺菌消毒ができており、清潔な水が飲める。浄水器を付ける場合は塩素の臭いをとるためにつけることが多いようである。一方、中国では塩素での消毒を行ってはいるが、処理した場所から家庭に行くまでの間に、雑菌が入ってしまうことが多いという。
なぜなら、漏水がおきたり、配管のサビがついたりと、運ばれる途中で汚れてしまうためだ。また、中国の農村部では、まだ井戸水が使用されている地域があるようだが、源水付近が工場で汚染されていたり、汚染がひどい場所であったりすると、それにともない井戸水も汚れたままになっている場合がある。
硬水か軟水かは国や地域によって異なるが、硬度は、日本では一般的に20-60mg/lであるのに対し、中国では100-150mg/lと若干高めとなる。また、中国の内陸部は硬度が高く、井戸水の硬度は場所によってまちまちであるようだ。

水

 

硬水は、硬さが味覚として感じられるため、軟水に比べて苦味があり、軟水に慣れている日本人の中には抵抗を示す人も少なくない。浄水器は雑菌を除去するものであり、硬水を軟水に変えるには軟水器を別に使用する必要があるようだ。中国の都市部でも、地域によって水の性質が異なるのは配管の状態によるためだろう。ある浄水器の企業様によると、浄水器の中のフィルターの汚染状態も中国各地場所によって様々であるとのことであった。

人間の体の約60%(成人)を占める水。生まれたばかりの赤ちゃんは80%弱。これが加齢と共に減り、成人女性では約55%まで減少すると言われており、水分は食べ物以外に1日2L以上、しかもこまめに取るのが理想的とされている。体をかけ巡る水は、各細胞に栄養分と酸素を渡し、不要物を受け取って捨てる働きをする。しかし、今日でさえ適切な飲料水を確保できていない国や地域があることもまた事実である。水は、生命維持に不可欠なものであり、安全な水を確保できることは健康を守るために非常に大切なことであると言える。

≪お役立ちサイト≫

JOMF「海外生活と水」

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