【医療衛生情報】B型肝炎ワクチン接種は万能ではない

【医療衛生情報】B型肝炎ワクチン接種は万能ではない

3月18日は中国で全国肝臓デーであった。B型肝炎ワクチンはB型肝炎感染の予防に最も有効な方法であると言われているが、多くの人はB型肝炎予防接種の効果に疑問を持っている。

B型肝炎ワクチン接種の「有効反応、低反応と無反応」とはそれぞれどんな意味を表しているのか?

B型肝炎ワクチン接種は合計で3回必要であり、第1回目接種後は1ヶ月後に 2回目、更に半年後に3回目を接種する。そのため、「0-1-6ヶ月免疫プログラム」と呼ばれている。医師の間では、B型肝炎ワクチンを接種後に十分な免疫力が生成されていることが有効な免疫反応(略称で「有効反応」又は「正常反応」)とされている。

「低反応」と「無反応」はB型肝炎ウイルスに対する抵抗力が足りない、又は抵抗力が無く、B型肝炎ウイルスに感染する可能性があることを意味している。

では、B型肝炎ワクチンを接種しても、「無反応」又は「低反応」となってしまう原因は何なのだろうか?

B型肝炎ワクチン接種後の反応に影響を及ぼす原因は複数あり、ワクチンの原因もあれば、個人の体質が起因していることもある。

①ワクチンの用量不足の問題
中国は長年に渡るB型肝炎接種の状況から見て、5マイクログラムの接種用量よりも10マイクログラムの組み換え酵母B型肝炎ワクチン接種用量の効果が明らかに良いことがわかっている。それにより、2010年版「慢性B型肝炎予防治療ガイド」は2005年に推奨した5マイクログラムを10マイクログラムまで引き上げた。

②ワクチンの保管と品質の問題

③遺伝子の問題
調査によると、両親がB型肝炎ワクチン接種後に抗体が生成されなかった場合、その子供が「無反応」或いは「低反応」を引き起こす確率が高い。また、両親がB型肝炎ウイルス感染者である場合、その子女のB型肝炎ワクチンの反応が低下してしまう。

④B型肝炎ウイルスに感染している
無反応者の約20%がB型肝炎ウイルスに感染しており、その中で圧倒的に多いのは母子感染である。ウイルス感染者はB型肝炎ワクチンに反応しない。

⑤免疫機能に影響する疾患を患っている
エイズ、糖尿病、腫瘍などの病気によって免疫機能が低下している状態では、B型肝炎ワクチン接種後の反応も効果が低下する。

予防接種

B型肝炎ワクチン接種後、「無反応」或いは「低反応」の場合はどうするのか?

ほとんどの健康な「無反応」児童はB型肝炎ワクチンに対して必ず「無反応」なわけではなく、ワクチンの用量と接種回数を増やせば(免疫力を強化・改善する)、抗体反応レベルを改善することが可能である。

研究によると、「無反応」の児童に「0-1-6ヶ月免疫プログラム」で免疫強化後、5マイクログラム用量で抗体が生成された児童が70%を占め、10マイクログラム用量では91%を占めた。また、1回目の接種により61%が「有効反応」になり、3回の接種では85%が「有効反応」となった。すなわち、免疫を強化することがB型肝炎ワクチンの「低反応/無反応」に対し、現在の所、最もシンプルで有効な解決方法である。

では、どうやってB型肝炎ワクチンの免疫力を強化するのか?

一般の人々はB型肝炎ワクチン接種後にHBs抗体をモニタリングする必要はない。これはB型肝炎ワクチンを接種後、その有効抗体を12年間保持することが可能であり、また免疫機能の強い「記憶力」で、たとえ抗体が消えてもB型肝炎ウイルスが人体に侵入した時に免疫機能がすぐに抗体を生成し侵入した敵を一掃することが可能だからである。但し、B型肝炎ウイルス感染のハイリスク者、例えば両親或いは配偶者がB型肝炎ウイルス感染者、医療関係者、常に輸血を受ける人或いは血液製剤者、免疫機能低下者などはB型肝炎ワクチン接種後にHBs抗体をモニタリングすべきである。

原文:健康報ネット 2014年3月17日掲載記事より

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