【医療衛生情報】中国における結核の流行は数十年続く見込み

【医療衛生情報】中国における結核の流行は数十年続く見込み

    3月11日、北京結核病制御研究所が主催した第19回世界結核を予防治療する日のメディア動員会が北京で行なわれた。今年の北京市のテーマは「あなたと私で一緒に結核の被害をなくそう」であった。出席した専門家によると、結核の予防対策は難しく、流行する状態は数十年続くであろうとの見込み。

    現在、中国はインドに次ぐ世界第2位の結核を多く発症する国家であり、結核に感染した人は5.5億人に近いことが分かっている。毎年新たに肺結核を発症する数は100万例となり、毎年、多数の薬剤に耐性のある症例は10万例となっている。症例毎の治療コストは4万元~6万元かかるが、治癒率はたったの60%である。毎年新たに薬剤耐性の症例が1万例増加しており、現在までにこれらの患者を治療する薬は見つかっていない。

結核

日本においても結核の感染拡大予防に対して様々な取り組みがされており、一部紹介したい。

直接服薬確認療法(directly observed treatment short-course)、通称DOTS (ドッツ)

患者が適切な容量の薬を服用するところを医療従事者が目の前で確認し、治癒するまでの経過を観察する治療方法である。結核は6ヶ月間きちんと薬を服用すれば、完全に治すことの出来る病気であるが、症状が見られなくなったことを理由に服薬を止 めてしまう患者が少なくない。治療の途中で服薬をやめてしまうと、結核菌が抵抗力を持った耐性菌となったり、時には薬が全く効かない多剤耐性菌になってしまったりと、様々な問題を引き起こす可能性がある。こうした状況を防ぎ、完璧な治癒を保証する方法がDOTSである。

DOTSには、治療という側面のみならず、患者を力づける効果(エンパワーメント)がある。医療従事者とともに定期的にきちんと薬を飲むことによって、DOTSを受けた患者が自らの健康と生活を管理できるようになったり、他の患者を積極的に支援するようになったりと(ピアサポート)、結核対策を 推進する上で重要な役割を担うようになる。

原文:健康報ネット 2014年3月14日掲載記事より
参照元:厚生労働省サイト(結核について)
    ストップ結核パートナーシップ日本サイト

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