【医療衛生情報】江西省における鳥インフルエンザA(H10N8)世界初の感染例

【医療衛生情報】江西省における鳥インフルエンザA(H10N8)世界初の感染例

   江西省衛生庁は12月17日、南昌市で最近ある病例サンプル中に新型ウイルスが検出され、中国疾病予防コントロールセンターが詳しい検査を行ったところ、H10N8鳥インフルエンザのウイルスを確認したと発表した。中国疾病予防コントロールセンター衛生応急センター主任の馮子健氏は12月18日、これは世界で初めて、ヒトの病例サンプルの中に鳥インフルエンザA(H10N8)ウイルスが観測されたケースであると述べた。

   報告によると、患者は73歳の女性で、高血圧、心臓病、重症筋無力症等の基礎疾患を持ち、免疫力が低下していた。また、生きた家禽を扱う市場での曝露歴があった。患者は11月30日に南昌市内の某病院に入院、12月6日に呼吸困難となり、ショック死した。すべての濃厚接触者には現時点では特段の異常は見られていない。専門家のとりあえずの分析によれば、本病例は個別の案件であり、このウイルスがヒトに感染し、更に伝染するリスクは低いと述べている。

鳥インフルエンザ


   中国疾病予防コントロールセンターの馮氏によると、今回の死因が確実に鳥インフルエンザA(H10N8)ウイルスの感染によると特定するには、証拠が不十分であるとのこと。なぜなら患者は既に死亡していた為、当時は下気道サンプルのみを採集・保留をし、非常に重要な血清学検査の証拠が得られていないからだ。ただ、今回当病例が偶然発見されたことから、医療従事者及び医療機関の疾病報告意識や疾病管理システムの伝染病監視能力、実験室の検出能力の向上を証明している。

   現在の所、今回感染病例に分離されたH10N8ウイルスの遺伝子配列を分析すると、当ウイルスは人間に感染しにくいことがわかっている。だが、医療衛生システムの観点から、主にモニタリングを強化し、タイムリーに発見、リスクを特定することが重要である。市民が注意すべきことは、個人の健康管理に留意し、家禽との接触を避ける又は減らし、鳥インフルエンザと思われる症状が現れたら、直ちに病院に受診をすることである。当病例は慢性病患者であり、且つ胸腺腫切除術を行い、免疫力が低下していた。そのため、免疫機能の低下している人物は特に生きた家禽、とりわけ病死した家禽との接触を避けるようにすべきである。

原文:健康報ネット 2013年12月19日掲載記事より

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