【中国医療情報】中国で海外出産、気になる妊婦検診、母子手帳、出産後の届出について

【中国医療情報】中国で海外出産、気になる妊婦検診、母子手帳、出産後の届出について

中国における出産に関して、前回は産科事情に関してお届けした。今回はそれに引き続き、妊婦検診や母子手帳、出産後の届出に関して見ていきたい。

【妊婦検診に関して】
ここでは、中国と日本における妊婦検診スケジュールや検査内容について見ていく。

中国-(1)妊娠初期~妊娠27 週まで・・・4週間に1回
         (2)妊娠 28 週~35 週     ・・・2週間に 1回以上
         (3)妊娠36 週~出産まで   ・・・毎週1回

日本-(1)妊娠初期~妊娠23 週まで・・・4週間に1回
         (2)妊娠 24 週~35 週 ・・・2週間に 1回以上
         (3)妊娠36 週~出産まで ・・・毎週1回

全ての妊婦が上記のスケジュールで検診を受けることが推奨されている。中国、日本では、妊娠初期、中期の区分が異なるものの、その後の検診間隔に大きな違いはない。

また、検診の内容に関しても中国と日本とで大きな違いは見られず、毎回行う基本的な検診項目の他に、妊娠時期別の検査が行われる。

妊娠時期別の検査
(1)妊娠初期
主に母体の健康状態を調べる検査が行われる。
(2)妊娠中期~後期
流・早産の予防、妊娠高血圧症候群と妊娠糖尿病症候群発症の予防・早期発見、内科合併症などの発症予防・早期発見、胎児異常の早期発見と管理。
(3)妊娠後期
母体の分娩準備状態の判定、胎児の発育や胎児の元気の良さの評価。

妊婦検診


その他、気になる妊娠期間中の勤務制度 であるが、中国、日本とも法定の保護規定がある。
中国においては、女職工労働保護特別規定第6条にて、日本では男女雇用機会均等法第12条で定められている通り、会社に申し出れば、勤務時間内に妊婦健診を受診するための時間を取ることができる。

中国……妊娠している社員に対して本人の同意なく時間外勤務をさせてはならず、
              妊娠6ヶ月以降の社員は20時から6時の間の夜勤をさせてはならない。
日本……妊産婦が請求した場合には、時間外労働、休日労働、又は深夜業をさせることはできない。

【検診費用に関して】
海外で出産をするにあたり、一番気になる所であると思うが、おおよその費用目安を見ていきたい。

中国
中国においては、どのような医療機関を選ぶかによって、費用に大きな格差があるので注意したい。

公立病院、産婦人科専門病院の一般外来
検査の内容によって異なるが、毎回の平均は数百元かそれ以下といった所ではないだろうか。金額を抑えたい場合はこちらを選択することになるが、金額と引き換えに待ち時間や不便さを味わうことも覚悟しなくてはいけない。例えば、病院によっては早朝から受付に並んでも診察可能になるのは午後であったり、診察の順番が来ても、診察室に色んな人が入ってくるという、日本では考えられないこともある。

私立病院、もしくは公立病院の国際医療部
外国人向けの国際医療部であれば、あらかじめ診察時間の予約もでき、日本で出産するのに近い環境と言えるが、医療機関によって金額も大きく異なる。1回の検診で数千元を超えることもあるため、通院をする前に概算費用の確認をしておきたい。

日本
検査項目が検診により異なるため、毎回金額が異なるものの、平均的に言うと1回5000円~1万円程度ではないだろうか。日本で出産をする利点の一つとして、市町村自治体によって何回目までは公費負担になり、何回目以降は自費になるなど、クーポン券のような公費負担券が配布される所もあるようである。

妊婦2

【母子健康手帳】
日本で妊婦が手にする母子健康手帳は、母子保健法(16条)に基づき、妊娠の届出をした妊婦に市町村から無料で交付される。主な目的は、妊娠時から、赤ちゃんが生まれた後も赤ちゃんの健康・成長の様子や予防接種の接種状況も記録し、管理することである。中国で出産をする際も同じく母子健康手帳はもらえるのだろうか。

中国在住中国人の場合
妊娠を自覚した場合、まず身分証明書に登録している住所の指定医院(地段医院)で妊娠検査を受ける。検査より確実に妊娠が判明した場合、その地区指定医院から「孕产期保健册(卡)」が発行される。尚、通常その地区指定医院では出産はできない。その後、出産を希望する医療機関に「孕产期保健册(卡)」を提出して初めて、中国における「母子健康手帳」が発行される。その「母子健康手帳」は妊娠16週頃無料で発行され、出産を予定する医療機関でのみ利用可能。

中国在住日本人の場合
中国人と異なり、母子健康手帳は料金を支払い発行される。中国人のような「孕产期保健册(卡)」は必要なく、クリニックや病院で購入することができる。
中国語と日本語が書かれているものもあり、1冊70元程度。

【出生届けに関して】

中国の国籍法に基づく場合・・・
中国人の戸籍所在地を管轄する公安局派出所に届け、戸口簿への記載手続きを行う必要がある。具体的な手続きについては、直接管轄の派出所に確認が必要。

日本の国籍法に基づく場合・・・
出生後3か月以内に、日本領事館または日本国内の本籍地の市区町村役場に、出生届を提出する必要がある。3か月以内に、出生届とともに日本国籍留保の意思を表示して届け出をしないと、出生のときにさかのぼって日本国籍を喪失してしまう。なお、両親共に中国国籍者でなくとも、中国国内で生まれた新生児については、出生後1ヶ月以内に出生医学証明(原本)を持って、管轄する中国公安局外国人出入境管理処に届け出る必要がある(中国外国人入境出境管理法実施細則第26条より)。出生後1ヶ月以内に届け出ないと、パスポ-ト作成後の中国滞在ビザ申請の際に、罰金を科される等支障を来すことになるので注意が必要だ。

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