【医療衛生情報】中国がヒト感染H7N9鳥インフルエンザワクチンの研究開発に成功

【医療衛生情報】中国がヒト感染H7N9鳥インフルエンザワクチンの研究開発に成功

  浙江大学医学院付属第一医院の伝染病国家重点研究室は李兰娟院士を筆頭に、香港大学の新発伝染病国家重点研究室などの多くの機関との協同開発でヒト感染H7N9鳥インフルエンザのワクチンの開発を成功させた。これは中国が自主開発した初めてのインフルエンザワクチンであり、中国医学科学院医学実験動物研究所、新薬安全評価研究センターにてフェレットによる安全性が証明された。センターの発表によると、『中国薬典』で制定されているインフルエンザウイルスワクチンに必要な技術水準を参考にし、検定が行われたとのこと。

  検定の結果は、このワクチン株が野生型H7N9のワクチン株よりも病原性が著しく低下しており、高水準に弱毒化された標準型インフルエンザワクチン(PR8)と近似し、インフルエンザワクチン株の基準と適合していたことを示している。つまり、このワクチン株がヒト感染性H7N9鳥インフルエンザウイルスのワクチン生産条件と一致しているため、生産申告を進めることが可能になった。

H7N9鳥インフルエンザワクチン


  
  今年4月3日、浙江大学医学院付属第一医院伝染病国家重点研究室が、採取された咽頭スワブ検体からH7N9ウイルスを分離することができたと報告している。その後、彼らは国際的に通用するインフルエンザワクチンの生成方法であるリバーストランスクリプション法により、PR8プラスミドをウイルス骨格とし、分離されたウイルス株を再配列しワクチン株の開発に成功した。ワクチンの安全性を保つために、研究員たちは特殊な病原体を持たない鶏の胚中で15代継代しても変異が起こらないことを証明している。
  
  過去には、中国ではワクチン株を開発する技術が整っていなかったため、インフルエンザワクチン株をWHOから提供してもらっていた。しかし今回の中国におけるワクチン開発の成功により、その歴史を塗り替えることが出来、全世界の鳥インフルエンザの予防コントロール事業に貢献することができたと言える。

原文:健康報ネット 2013年10月28日掲載記事より


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