【医療衛生情報】H7N9鳥インフルエンザほか、秋冬に向けた伝染病予防法

【医療衛生情報】H7N9鳥インフルエンザほか、秋冬に向けた伝染病予防法

 9月29日に中国疾病予防コントロールセンター(CDC)はメディアを通じて、インフルエンザなど呼吸器系疾患やH7N9鳥インフルエンザのヒト感染の状況を報告し、伝染病への感染や食中毒などの予防を呼びかけた。

 H7N9鳥インフルエンザの再流行に注意、1年365日専任者が観測を行う。

 中国疾病予防コントロールセンター救急中心の医師、張彦平氏によると、現時点(9月30日)までに中国全土でH7N9鳥インフルエンザヒト感染が134件(うち45人の患者が死亡)発生し、12の省70県にまで分布している。そのうち、浙江省、上海市、江蘇省が報告した病例数が全体の80%を占めている。4月~5月にピークとなり、7月28日からほぼ2カ月にわたり病例の報告が無かった。

 中国疾病予防コントロールセンター、国家インフルエンザセンター研究員の高栄宝氏は、病原学上から推測すると、H7N9鳥インフルエンザヒト感染は秋になると再び流行する可能性が大きく、備えが必要とのこと。

秋冬の季節、インフルエンザなどの伝染病



 中国疾病予防コントロールセンター処長の余宏傑氏によると、H5N1鳥インフルエンザのヒト感染に関する、1997年から10年間以上に渡る研究により、秋冬の季節に発生率が高いことが確定できた。しかし、H7N9鳥インフルエンザについての研究期間は依然短く、秋冬に発生しやすいかどうか否かを特定するには長期間の研究が必要となる。中国疾病予防コントロールセンターは継続的にH7N9鳥インフルエンザのヒト感染や、原因不明の肺炎、インフルエンザのような病例及び病原学を研究している機関である。1年365日、専任者が監視や分析を行い、早期発見・報告・治療を達成するため努力していくと述べた。

※現在のH7N9鳥インフルエンザ最新情報
 http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/new131024.html


 11月にインフルエンザウイルスの活動が激しくなる。ハイリスクグループは優先的にワクチンを接種すべき。

 中国のインフルエンザサンプル病例や病毒学の研究結果によると、9月以降、南部ではインフルエンザウイルスの活動が高まっている。依然まだ低いレベルであるが、A型H3N2インフルエンザの比率がA型H1N1インフルエンザとB型インフルエンザを超過した。北部ではインフルエンザ流行期はまだ始まっておらず、わずかなインフルエンザウイルスだけが観測された。インフルエンザウイルスの活動は11月より活発になり、12月から翌年1月までにピークシーズンに入ると予測されている。

 中国疾病予防コントロールセンター研究員、馮録召氏は、インフルエンザの予防接種はインフルエンザを防ぐために最も有効な手段であり、1年以内に予防接種を受けたことがない、特に妊婦、慢性疾患保持者、高齢者、乳幼児などのハイリスクグループ、及び医療従事者や養護老人ホームのスタッフなどハイリスクグループと接する人々が毎年優先的に接種すべきであると述べた。成人の場合、予防接種を受けてから2週間以降にインフルエンザ抗体が産生されるため、毎年インフルエンザ流行シーズンの前、すなわち10月までに接種すべきであると示唆している。

 世界保健機構は、2013年~2014年は北半球ではA型H1N1、A型H3N2、B型山形系インフルエンザ亜型ワクチンの3種類を推薦しており、現在中国で流行しているインフルエンザウイルスと、推薦されたワクチンは相性が良い。中国で年間の予防接種数は3000万本であり、約2%の国民しか接種を受けておらず、多くの国に比べ、まだ普及していないと言う。


 新型コロナウイルス対策。旅行中は特に飲食の衛生に注意すべき。

 イスラム教徒の巡礼時期が近づき、中東呼吸器症候群コロナウイルス(新型コロナウイルス)伝染の危険性が高まった。中国疾病予防コントロールセンター研究員、倪大新氏によると、中国のイスラム教徒の巡礼者は約1.3万人。皆一斉に集まり、それを国の宗教局が率い、衛生部が疾患予防など技術サポートを提供する。巡礼の列にはリーダーと専門の医療スタッフが同行し、衛生局は彼らに疾患予防知識を与え、同時に不測の事態に対処するための計画も整えた。同氏によると、関連部署で予防と対策の準備ができていれば、中東呼吸器症候群にかかっても、長年にわたる疾病制御システムにより、中国もタイムリーかつ効果的な対応能力を保持しているとのこと。

 ここ最近南部の広東省、雲南省でデング熱の発生状況が著しい。その他、海外で注目された伝染病の中で、主に中東呼吸器症候群、東南アジアとエジプト等で感染が確認された鳥インフルエンザやヨーロッパにおけるウエストナイルウイルス感染症などがある。現在の所、世界保健機構は上記の伝染病に対して海外旅行の制限や警告は公表していない。

 しかし、旅行中には食事や飲水に注意する必要がある。加熱された食物を食べ、加熱していない海鮮を食べることはできるだけ避けること。また伝染病感染、あるいは感染の疑いがある場合、旅行を延期またはキャンセルし、病気の伝染を防止すべきである。

 原文:健康報ネット 2013年9月30日掲載記事より 


中国医療・衛生情報一覧へ
このページの先頭へ