【医療衛生情報】中国・医療機関等級の仕組み①

【医療衛生情報】中国・医療機関等級の仕組み①

 中国で生活していると、日本と違う所に気づく場面も多々あるが、その中でも中国での医療機関の等級分類がある。中国の公立病院には三級甲、二級甲といったレベル分けがされており、それを見て何となく医療機関のグレードがわかるものだ。では、その等級はどんなもので、どのように設定、管理されているのだろうか。3回に分けて見ていきたい。

【中国公立医療機関の等級】

 中国の公立病院は一般的に、その規模・機能・役割・管轄の違いによって、「一、二、三級」と分類されている。

一級病院:ある特定範囲のコミュニティーに対し、予防や医療衛生、リハビリサービスを提供する小型病院や衛生院。
二級病院:複数のコミュニティーに対し、総合医療衛生サービスを提供し、ある程度の教育、研究任務を担当する地域病院。
三級病院:地域範囲を超えた複数の地域に対し、ハイレベルの専科医療サービスを提供し、高等教育と科学研究任務も担当する病院。

さらに、各級は「甲、乙、丙」の三つのレベルに再分類されており、そのうち三級は「特等」も設定され「三級十等」とも言われているが、現在諸事情により「特等」病院は存在していない。

中国病院の仕組み

【病院評価基準の対象】

・ 民営、私立または外資系病院は、元々評価対象ではなかったが、2012年より新しく発表された評価方法により等級をつけるよう、中国国家衛生・計画生育委員会(前中国衛生部)から関連指示が出されている。

・ 中国人民解放軍系列の病院は中国国家衛生・計画生育委員会管轄ではないため、管轄部門が定めている別の評価基準で評定している。

【海外、日本における病院評価基準】

 ここで、少し脱線して、海外と日本における病院の評価基準に関して調べてみた。
 世界基準における病院評価としては、JCI(Joint Commission International:国際病院評価機構)の評価がある。これは米国の病院評価機構(JC)から発展し1989年から活動を行っている国際的な病院評価で、1220の広範な審査項目が文書として規定されている。

 これを手本にして、日本においては「日本医療機能評価機構」という、医療機関を評価・改善する第三者機関が1995年7月に設立されている。当機構のWebサイトによると、2013年8月8日現在、8558ある病院のうち、2369の病院が認定されているとのこと。   
 http://www.report.jcqhc.or.jp/index.php 左記のサイトから認定病院の検索が可能である。なお、日本の医療機関におけるJCI認定取得はあまり積極的ではないようだが、その理由としては外国人を対象とした医療を展開する必要性がなかったことや、世界基準の必要性の低さが挙げられる。

次回は、中国の公立医療機関がどのように法令で評価されているか見ていきたい。


参考元:
・中国国家衛生・計画生育委員会 HP:http://www.moh.gov.cn/zhuzhan/index.shtml  
・北京市衛生局、中国国家衛生・計画生育委員会医療服務監管司より電話インタビュー
・日本医療機能評価機構HP


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