【事故・アシスタンス事例】≪旅行先で脳出血、日本までのご遺体搬送/Sさん・単身会員(62歳)≫

【事故・アシスタンス事例】≪旅行先で脳出血、日本までのご遺体搬送/Sさん・単身会員(62歳)≫
Sさん・単身会員(62歳)


「すみません、夫が旅行中に階段から落ちて危篤の状態だと連絡が来たんです。全身と頭を打って脳内出血があり、手術もしたようです。現地にいる旅行社の通訳さんに連絡して状況を確認してほしい。そしてできるだけすぐに帰国させたいんです。」と心配される日本の奥様からEAJにお電話をいただいた。

■ EAJより現地の通訳さんに確認した状況

Sさんは外国からも多くの観光客が訪れる中国有数の観光地を旅行中であった。お土産屋さんに行き、買い物が終わり帰ろうとした際、階段から落ちて地面に頭をぶつけた。すぐに救急車を呼んで病院に行ったが、意識は回復しておらず、医師より生命の危険があると言われている状態。

 中国側ではSさんと同じ会社に勤める部下が、すぐに現地に向かわれるとのこと。日本の奥様より、現地での通訳は今の所必要ないとのことで、EAJより病状の把握と帰国に対する顧問医の見解の入手、またSさんがお持ちの保険内容の確認を行った。

■ 確認したSさんの保険内容

・傷害治療費用200万円
・救援者費用200万円

■ EAJ顧問医による病状、帰国に対する見解

急性硬膜下血腫で開頭減圧手術を受けています。治療方法としては最大限の処置が選択されていますが、予後は不良です。このまま脳圧の亢進が制御できなければ生命の維持は難しい症例です。現時点の病態での搬送であれば定期便ではなく医療搬送専用ジェット機利用しかありませんが、搭乗を拒否される可能性が高いと思います。週末にかけての回復を祈ります。

その後、可能な限りの治療を行ったものの、9日後の明け方にお亡くなりになったとご連絡をいただいた。その間も、EAJではお亡くなりになった時のためにすぐにスタッフを派遣できるよう手配するとともに、中国では地方ごとに遺体搬送の書類・手続きが異なるため最寄りの葬儀社に国際遺体搬送の手配が可能か、また大体の見積もり、必要書類や搬送ルート等を確認していた。

【その後の流れ】

<お亡くなりになった当日>
・EAJスタッフを現地に派遣し、Sさん部下と合流。
・Sさんのご遺体を病院から葬儀社に移送。
・死亡証明書を発行してもらい、情報の確認。誤記載や、死因、死亡時刻の記載が無いことも多いため、日本国内の手続に支障がないように記載するようしっかり確認して訂正を交渉。
・葬儀社にご遺体の防腐処理、検疫、最速での搬送スケジュールを確認。
 また、通常保険で支払対象となるご遺体処理費用の上限が100万円であることから、なるべく限度内でおさまるよう、葬儀社と交渉。

<お亡くなりになってから4日後>
・ご遺体を最寄の大都市である広州まで陸路で移送。
・EAJで死亡証明書の和訳を作成。
・EAJスタッフが広州日本領事館に赴き、遺体証明書入手とパスポートの失効処理を代行。

<お亡くなりになってから6日後>
・通常は日系航空会社でのご遺体搬送を手配しているが、スケジュールの関係で中華系航空会社でのご遺体搬送となった。EAJより葬儀社、航空会社に何度も連絡し、無事離陸したと確認。
・日本到着後、EAJが手配した葬儀社の車にて、ご指定の場所までご遺体を移送。

【発生費用及び請求】
現地病院での治療費用合計:約85万円(旅行社による通訳費を含む)
日本までのご遺体搬送費用:約150万円。
上記金額はEAJよりお立替し、Sさんの保険会社へと代理請求した。

旅行先で脳出血、日本までのご遺体搬送

・・・担当アシスタンスコーディネイターの声・・・

 本件はもう既に重篤な状態で最初のお電話をいただきました。奥様はSさんが亡くなられる可能性を承知の上で、日本への早期搬送を希望されていましたが、当社顧問医や現地の担当医からは、危篤状態であるため搬送は不可、と言われており、奥様には十分な配慮が必要でした。
 特に、奥様は家庭の事情もあり、現地入りをしたくてもできない状況の中、情緒が不安定になられたり、涙されたりする場面もあり、ご家族のお気持ちを十分に理解した上で対応することが重要だとつくづく感じました。

・・・EAJからのコメント・・・

 上記のようなご遺体の搬送手配には、多くのことに気を遣い、常に何歩か先を見て手配を進める必要があります。例えば、死亡証明書の記載に関して、日本の役所では記載ミスや死亡時刻の記載が無い場合、受理されないこともあり、間違いは決して許されませんので、複数者による内容チェックが欠かせません。
 また、航空会社手配の上で、以前中華系の航空会社でパイロットがご遺体の積載を拒否し、予定していたフライトに積載されなかった等のトラブルもありました。このような予期せぬトラブルにも対応できるよう、現地で動くスタッフと24時間対応のコールセンターで常に情報共有をしつつ、故人が1日でも早く日本の地へご帰国できるよう手配しております。

お問い合わせはこちらから >>


中国事故・アシスタンス事例一覧へ
このページの先頭へ