【中国医療衛生情報】中国、熱中症予防の注意事項

【中国医療衛生情報】中国、熱中症予防の注意事項

 豪雨の日があったかと思いきや、あっという間にカンカン照りの季候になった。7月2日午後、北京では夏に入ってから初めて高温の青色警報(※)が発表され、翌日夜11時までで警報時間は30時間も越えた。7月3日は夏に入ってから3度目の高温日で、最高気温は36.8℃に達した。

 猛暑の続くこの季節は、高温、多湿、強力な熱放射が人体の体温調節、水分代謝、循環・消化・神経・泌尿系統などにおける生理機能の変化をもたらす。一旦体が適応できなくなると、体温が非常に高く上がったまま下がらない可能性があり、正常な生理機能が乱れ、熱中症に関連した病状が発生する。

◇ 熱中症の症状:

 熱中症とは高温環境のもとで温熱中枢や水分の代謝障害などのために引き起こされ、主に中枢神経と心血管系統の障害が出現する一種の急性疾病である。気温が高すぎる、湿度が高い、風があまり無い、体が弱い、暑さに弱い、仕事がきつく勤務時間が長い、極度の疲労、といった条件も熱中症を誘発しやすい。

熱中症予防の注意事項

 
 熱中症は軽度の症状から重度の症状まであるが、軽度の熱中症はめまい、息苦しい、動悸がする、顔がほてる、皮膚が熱い、体温上昇などの症状が現れる。重度の熱中症になると、大量の発汗があり、血圧の低下、気絶、筋肉痙攣の症状も出現し、ひどい場合には、意識障害や昏睡状態、意識不明となることもある。

◇ 熱中症の治療:

 熱中症患者に対して、直ちに適切な処理を行えば、通常はすぐに回復することができる。患者を迅速に高温環境から離れさせ、風通しの良い日陰の凉しいところで横にさせ、休息と、塩分の入った清涼飲料を与えること。また、必要に応じてブドウ糖生理食塩水の点滴治療により、水、電解質のバランスをを正す。

熱中症予防の注意事項

 

◇ 熱中症の予防と注意事項:

 1.水をたくさん飲むこと。高温環境で運動する場合、液体摂取量を増やす必要がある。喉が渇いたと感じる前に水を飲んでおくこと。また、液体摂取量の制限のある患者は、高温時の飲み水の量を医師の指示に従う必要がある。

 2.塩分とミネラルを補充すること。アルコール飲料と糖分の高い飲み物は人体に水分を失わせるため、高温時は避けるように。また、過度に冷えた飲料も避け、胃部が痙攣しないようにする。

 3.油と脂質の多い食品はあまり食べず、カロリー摂取量を減らす。

 4.薄手の生地で、薄い色の、ゆったりした服を着る。

 5.できるだけ室内で活動する。可能であればエアコンもつけること。家にエアコンがなければ、スーパーマーケットや図書館などで避暑をする。扇風機を使って一時的に暑さを緩和することはできるが、一旦気温が32.2℃以上になると、扇風機では熱中症などの疾病の発生を減らすことはできない。冷たいシャワーを浴びたり、エアコンをつけ、体温を下げることは有効である。

 6.外出する際は、SPF 15以上の日焼け止めを塗り、広いつばの帽子とサングラスを付け、また日傘も利用すると良い。

 7.出掛ける際はできるだけ正午前後の時間帯を避け、屋外の活動は日陰の凉しいところで行う。

 8.高温時は屋外での運動を減らすこと。もしどうしても屋外で運動を行わなければならない場合は、1時間に2~4杯冷たい飲み物を飲む。スポーツドリンクは発汗によって失われた塩分とミネラルを補充することができる。

 9.高温時に駐車場を離れる際、子供とペットを車内に残さないこと。

 10.多くの人は高温の環境にも耐えられるが、幼児や65歳以上の老人、精神病患者、心臓病や高血圧などの慢性病がある人は高温の影響を受けやすく、特に注意が必要である。これらのハイリスクグループについては、高温環境にいる際は特に注意し、熱中症の徴候が現れていないか観察が必要である。


※中国における高温警報の種類 (青→黄→オレンジ→赤の順に警告レベルが上がる)

 青:48時間以内に35℃以上の気温が予測される。
 黄:3日間続けて35℃以上の日が続く。
 オレンジ:24時間以内に最高気温37℃以上を記録する。
 赤:24時間以内に最高気温39℃以上を記録する。


原文:健康報ネット 7月4日掲載記事、中国疾病予防コントロールセンター掲載記事を再編集

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