【中国生活情報】食品に含まれるカドミウムQ&A

【中国生活情報】食品に含まれるカドミウムQ&A

 5月下旬のニュースで、中国国内でカドミウムで汚染されたコメが流通しているとの報道があり、目にされた方も多いと思う。現地メディアは、「中国国内の全農地の6分の1がカドミウムを含む重金属で汚染されている」とする専門家の調査結果も伝えている。

 では、カドミウムとはどんな物質で、どんな影響をもたらすのか?米以外にもカドミウムは含まれているのか?チャイナプラン通信担当の私ももっと詳しく知りたいと思い、読者の皆様と情報共有のためにも調べてみた。以下の情報は、日本の厚生労働省のWebサイトをもとにしている。

Q1 カドミウムはどのような物質か?どのような害があるのか?

A1 カドミウムは、鉱物中や土壌中などに天然に存在する重金属である。
   農畜産物の摂取によりカドミウムの一部が人体内に吸収され、主に腎臓に蓄積する。
   カドミウム濃度の高い食品を長年にわたり摂取すると、腎機能障害を引き起こす可
   能性がある。カドミウム中毒の事例としてイタイイタイ病があるが、低濃度の摂取で
   イタイイタイ病が発症することは考えられない。

食品に含まれるカドミウム



Q2 どんな食品にカドミウムが含まれているか? 

A2 カドミウムは土壌や水など環境中に広く存在するため、米、野菜、果実、肉、魚
   など多くの食品に含まれている。日本においては米から摂取する割合が最も多
   く、日本人のカドミウムの1日摂取量の約4割は米から摂取されているものと推定
   されている。米のほかには貝類、イカやタコなどの軟体動物や、エビやカニなどの
   甲殻類の内臓に蓄積されやすいことがわかっている。

Q3 我々は食品以外からもカドミウムを摂っているのか?

A3 経口摂取経路のほかに、呼吸器を介した経路も存在する。例えば、たばこの煙の中
   にはカドミウムが多く含まれていることから、喫煙する人は、喫煙しない人よりも、カドミウム摂取量が多くなる。

Q4 農産物の生産段階などにおけるカドミウムの汚染低減対策として、どのような取組みが可能か?

A4 土壌がカドミウムに汚染された農用地については、日本では環境省及び農林水産省
   において、汚染を除去するための客土(非汚染土による盛り土)などの事業が行わ
   れている。また、 (1)カドミウムの吸収効率の高い植物を用いて土壌中のカドミウム
   濃度を低減する「植物浄化」技術の普及、(2)稲穂が出る時期の前後に水田に水を張
   ることによりカドミウムの水稲への吸収を抑制する「湛水管理」が推進されている。

食品に含まれるカドミウム



《編集者の感想》
中国に住む我々にとって、日本にいるときと同様に美味しく、安全なお米選びをしたいというのが希望である。当メールマガジンを担当している私自身もお米を買う際はできる限り日系の会社で「有機米」や「無農薬米」を購入するようにしている。中国においても土壌汚染を減らす取り組みや、我々の主食であるお米へのカドミウムの吸収を抑制する対策に取り組んでもらいたい。

厚生労働省「食品に含まれるカドミウム」に関するQ&Aを再編集

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