【医療衛生情報】中国の歯磨き粉に漂白剤使用か、健康に悪影響も

【医療衛生情報】中国の歯磨き粉に漂白剤使用か、健康に悪影響も

 先日、国家品質監督検疫局のホームページに「一部の美白歯磨き粉に多量の漂白剤が含まれている」との記事が掲載され、市民に注意を促した。

 我々の身近にある美白歯磨き粉には、実際に漂白剤が含まれているのだろうか。5月1日、ある記者が南寧市にあるスーパーで、「中華」「コルゲート」「黒妹」「クレスト」「黒人」「立白」6つのブランドの美白歯磨き粉を購入後、広西民族大学緑色化学技術実験室に持ち込んで事実確認を行った。

【市場に出回っている歯磨き粉には殆ど美白作用がある】

 南寧市のスーパーの歯磨き粉売り場には、各種ブランドの歯磨き粉が多数陳列され、いずれも美白効果があると宣伝している。記者は、パッケージに記載されている10種前後の化学成分をインターネットで調べた所、漂白剤らしき成分は含まれていなかった。美白歯磨き粉に漂白剤が含まれているというのはただのデマであったのだろうか。

美白歯磨き粉



【実験調査:6種類の美白歯磨き粉に漂白剤が含まれていた】

 ◆実験地:広西民族大学緑色化学技術実験室
 ◆実験方法:ヨウ素溶液、希硫酸と澱粉を調合したものを試験液とした。もし漂白剤が含まれている場合、試験液が退色することになる。
 ◆実験過程:
  ① ヨウ素溶液、希硫酸と澱粉を一定の割合で調合した試験液を6つのビーカーに入れる。
  ② 記者が購入した歯磨き粉をそれぞれ5gずつ取り、6つの別容器に入れ、先程のビーカーの番号と合わせて置く。
  ③ 6つの容器に100mlのお湯を入れ、手で振って溶かす。
  ④ 歯磨き粉が溶けて冷めた後、スポイトで5ml溶液を取り、試験液のビーカーに注入する。
  ⑤ オリジナル試験液との比較により、歯磨き粉の漂白効果を判別する。

 ◆実験結果:実験を行った黄氏によると、実験の結果、2番、4番のビーカー溶液の色はほぼ同等で、実験前の色とは異なり、真っ白になった。1番と3番、5番も色が変わり、退色した。6番は実験前と色はあまり変わらず、少し退色があった。そのため、6種類の歯磨き粉には全て、多かれ少なかれ漂白剤が含まれていることが判明した。2番と4番は大きな色の変化があったため、漂白剤の量が他より多いと判断できる。

 記者は、漂白剤の量が一番多い2番の歯磨き粉の価格が一番高いことに気がづいた。
 それでは、この漂白物質の成分は何か?歯磨き粉に入れても良い成分なのだろうか?
 黄氏によると、この漂白物質は亜硫酸塩、あるいは類似成分の一種であるという。この亜硫酸塩は一般的には紙の製造などの工業領域で使用しているものである。

美白歯磨き粉



【歯科医訪問:長期の美白歯磨き粉使用には、悪影響が潜んでいる】
 
 漂白剤を含んだ歯磨き粉は体に悪影響を及ぼすのだろうか。広西中医薬大学第一附属医院口腔科の医師・周恵祖副主任によると、美白歯磨き粉の中に漂白剤が含まれていることはこの業界では暗黙の了解になっているとのこと。歯科のホワイトニングや美白歯磨き粉は全て漂白剤に頼っており、現在メーカーが公表している美白成分は美白剤、研磨剤、増白剤などの化学成分である。歯の漂白はイカが発酵して白くなるのと同じで、過酸化水素成分を使用している。過酸化水素は歯に一定の悪影響を及ぼすが、医師の臨床結果によると、歯の美白、漂白成分には過酸化水素が多く含まれており、高濃度であった。ある患者が美白歯磨き粉使用後に一晩中眠れず、よだれが止まらなかったという症例がある。もちろんこの症状は回復する。しかしそれは、歯の表面のエナメル質に一定の損傷を与えることは否定できず、そのような損傷は、多くは修復しない。

*過酸化水素:漂白剤や染料、クレンザー、消毒液、殺菌剤に用いられる化学物質。濃度が高いと、有毒で組織に炎症を起こす。

【美白における誤解:歯が健康でなければ、歯磨き粉の美白効果は低くなる】

 WHOは「きれいな歯、虫歯が無いこと、痛みが無いこと、歯ぐきの色が正常であること、出血が無いこと」を人の健康標準の一つとして掲げている。そのため、歯磨き粉メーカーは美白歯磨き粉の宣伝において、消費者に美白についての誤解を与えた。酸化作用のある漂白剤を利用し歯を美白することは一つのミクロ硬度美白の方法である。この方法はエナメル質の発育不良や、歯の隠れた亀裂、中度に摩耗した歯には全く適さない。このような歯の場合、酸化剤が歯の表層から内部組織に浸み込む可能性が高く、一旦カルシウムの沈殿が不均一になると、酸化剤と反応して歯の色は台無しになってしまう。

 原文: 健康ネット 5月2日掲載記事より

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