【中国生活情報】「中国式横断」信号無視に罰金?

【中国生活情報】「中国式横断」信号無視に罰金?

 「中国式横断」に対して、北京市は今後は容認しないとの姿勢で、歩行者と二輪車(自転車や電動自転車)の交通違反を厳重に取り締まることにした。昨日(2013年4月9日)、北京市交通管理局は「深刻な公務妨害や警察への暴力行為を行う者には拘束等の処分を課すこともあり得る」と発表した。
 
 自動車の信号無視に関しては、以前から1回につき6点減点していた。しかし、歩行者の信号無視に対しては、交通渋滞の主な原因であり、多くの交通弊害を引き起こしていたにもかかわらず、以前からずっと規制が無かった。
 
 北京市交通管理局副局長の陳龍波氏は、この問題に対し、今後警察部門は交通警察と交通指導員を配置し、教育・警告・処罰等の措置を取り、「忠告に耳を貸さない者には断固処罰を課す」と発言した。また、今回の整備は悪い模範を示す人物に対し、「出る杭は打たれる」の教訓を教える意味があると言う。例えば、ある交差点ではほとんどの人は信号を守っており、交通指導員もしきりに注意をしているが、構わず赤信号を無視する人もいる。この様な人は我々が断固として処罰する必要がある。

 「中華人民共和国道路交通安全法」によると、歩行者は道路交通安全法、法規の道路通行規制に違反すると、口頭での警告或いは5元以上50元以下の罰金を支払うとの規定がある。北京市ではさらに詳細な規定を設定しており、歩行者が赤信号を無視して道路を横断した場合、10元の罰金となる。二輪車が赤信号を無視し、歩道を通行、或いは歩行者優先しない場合、罰金は20元である。
 
 交通警察は各時間帯・各地域の交通量を考え、合理的に人員を分配する。交通指導員には旗とマイク式メガホンを配備し、まずは重点的に整備の必要な150個の交差点に1200個のマイク式メガホンを分配する予定である。
 
 実は既に一部の区、県で「中国式横断」対策を始めた事を記者は耳にしていた。交通部隊が言うには、まず最初に教育と警告により注意を促し、一定期間をあけて法により処罰を行うという。

中国式横断



 それと同時に、交差点や週辺道路に交通標識を充実させる等、歩行者が交差点を渡る際の安全係数を上げることを目指している。また、近年警察は今ある信号を全面的に調査し、特に交通量の多い地区や複雑に交差している道路を、歩行者の要望に応じて交通整理しており、例えば以前は1度で渡る形式だった横断歩道を、2度に分けて渡るように指導している。まずは、二環、三環、四環路の立体交差橋の下の通路を中心に整備をする予定である。

 この他、警察は見通しのいい交差点に信号を増設し、歩行者に簡単に識別させるようにする。自動車の駐車違反の深刻な交差点では、警察は歩行者用ガードレールと、自動車と二輪車を隔てるガードレールを増設し、歩行者の違法な道路横断と、自動車の歩行道路違法占用等の問題を解決する。
 
 各交通部門は管轄区域内の各業種の従業員と住民を交通ボランティアに任命し、歩行者や二輪車の信号無視、違法な道路横断等の交通違法行為を制止する。

 現場調査

 【赤信号点灯前後5秒間が信号無視多発時刻】

 昨日午後3時45分、和平東橋交差点でオレンジ色の上着を着ている中年女性とその旦那さんが北から南へ道を渡ろうとしていた。南北方向の信号がちょうど赤になった時、女性が左右を見回し東西に横断する車がまだ発車していないのを確認し、旦那さんを引っ張ってさっと大きく踏み出した。何台もの自動車がクラクションを鳴らしながら2人を避けて通過し、2人は道の真ん中で足踏み状態。1台のタクシーがスピードを落とした隙に、2人は早足にその車の波をくぐり抜けた。

 記者の調査によると、30分間に横断した歩行者100人程のうち、37人もが信号無視をしたという。

 赤信号点灯前後の5秒間は信号無視の多い時間帯であり、信号を無視した4,5人のうち、少なくとも3人がこの時間帯に赤信号を無視している。赤信号になったばかりの時は、他方向の車両は発車したばかりで、スピードが比較的遅い。赤信号最後の5秒では他方向の車両が既に停止しているため、通行者は比較的安全だと思っているのだ。

 信号無視の牽引効果も顕著で、通行人1人が信号無視をすると、いつも2,3人が後ろからついていく。午後3時50分、21人の通行人が南北方向の信号が青になるのを待っていた。10秒後、1人の若い男性がきょろきょろと左右を見まわし、車が少ないのがわかると、両手をポケットに入れたまま大きく踏み出した。この時、合計で6人の歩行者がその男性の後について信号無視をしている。

中国式横断



 【歩行者が「仕方なく」信号無視をする】
 
 午後3時35分、和平東橋交差点で南北方向の信号が青になり、9人の歩行者が踏み出したが、道の途中まで行くと、南から西へ行く6台の車両に遮られ、仕方なく道の真中に止まった。10数秒後、左折車両が全部通過した後、9人の歩行者がまた歩きだしたが、2,3歩歩いたら、信号が赤になってしまった。歩行者が早足で、車が迫って来る前に道を渡ろうとしている。

 午後4時、ある老人が南から北へ横断歩道を渡っていた。真ん中まで行った所で、青信号が点滅し、赤になってしまった。老人は残りの横断歩道を、途切れない車の嵐の隙間を縫って横断した。老人は「私のような年寄りは歩くスピードが遅く、毎日いつもこの横断歩道の半分を渡ったら信号が赤になってしまう。」と不満の声をもらした。

 この横断歩道では、40秒間の青信号内で横断するには成人でも早足で渡る必要がある。もし車両に阻まれ、又歩くスピードの遅い老人や児童であれば、渡り切るのに何10メートルも信号無視をしなければならないという厄介な事態になる。

 官園橋の交差点でも同様の問題が発生する。午前10時頃、官園橋の西南の角で、赤信号が点滅し後4秒となっているにもかかわらず、2人の交通指導員が歩行者に道を渡らせていた。「早く渡って!早く渡って!」「今信号がまだ赤なのに、何故渡らせるんですか?」と記者が尋ねた所、交通指導員は「現在車輌は左折のみで、直進は赤信号なため車は来ない。早く渡らないとあとの青信号内で向こう側に渡るには間に合わない」とのことであった。その他、ここでの赤信号の時間は2分17秒程もあり、歩行者を苛立たせていることがわかった。

 Q&A

 記者:この交通整理はどのくらい続けるのか?

 交通管理部門:今回の交通整理はキャンペーンのようなものではなく、警察側は長期に渡って実施していく予定である。

 記者:交通指導員が通行者の違法行為を取り締まることは可能か?

 交通管理部門:歩行者又は二輪車の違法行為に対して、交通指導員は法律執行の権限を持っていない。ただ交通警察と協力して歩行者に注意したり、ルールを守らせたりすることは可能である。

 記者:歩行者を処罰する際に交通切符を出すか?

 交通管理部門:交通違法処罰においては高額、小額に関わらず、全て厳密に法に則り、交通警察が交通切符を出し、罰金は全て政府の財政に納付する。

 記者:昨年末、深センの交通警察が「緑馬甲」という名の交通整理活動を開始し、歩行者の信号無視の違法行為を取り締まり処罰している。赤信号を無視した歩行者には20元の罰金を課すが、もし「緑馬甲」を着て30分間歩哨に立てば処罰を免除することが可能とのこと。北京でも「罰として立たせる」処罰を採択するか?

 交通管理部門:今の所その方法は考えていない。

 原文:北京日報   4月9日掲載記事より

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