【医療衛生情報】鳥インフルエンザA(H7N9):大流行の可能性は?

【医療衛生情報】鳥インフルエンザA(H7N9):大流行の可能性は?

    2013年3月以降、上海、江蘇省、浙江省、安徽省等の地域を中心に多くの人が鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに感染し、一部の人は死に至っている。現状、当ウイルスに有効なワクチンは見つかっていない。

    鳥インフルエンザのウイルスを分類すると、16のHサブクラス(H1~H16)と9のNサブクラス(N1~N9)がある。このウイルスは鳥に感染する他に、人間も含め、豚や馬、海洋哺乳類にも感染しうる。そのうち人間に感染するものはH5N1、H9N2、H7N7、H7N2、H7N3であるが、今回人への感染が確認された鳥インフルエンザA(H7N9)のウイルスは、鳥インフルエンザ(H9N2)ウイルスの内部遺伝子から再編された新型ウイルスである。

    中国疾病コントロールセンターウイルス研究所・副所長の長舒跃龙氏は、再編されたウイルスが重度の肺炎を引き起こしたとの報道は、今回世界で初めてであると語る。今回のウイルスの毒性を評価するのは難しいが、次に一番重要なことは、このウイルスの発生源を突き止めることである。人から人への感染があり得るのか、またウイルスの人への影響の度合いを特定する必要がある。

H7N9ウイルス

    中国疾病コントロールセンター緊急対応室主任の馮子健氏によると、現在得られている情報から見ると、人への伝染に対してこのウイルスは強力であるとは言えないため、一般市民への感染リスクはまだ高くないようだ。
    中国工程院の学者である鐘南山氏によると、現在鳥インフルエンザA(H7N9)が大流行する証拠は無く、家庭や学校、会社等で集団感染するとも言えない。現段階での感染は散発的であり、すぐにでも大流行するという傾向もない。

  H7N9ウイルスとSARSの違い

    一般的に言うと、鳥インフルエンザは熱に弱く低温状態に対して抵抗力が強い。このウイルスは65℃で30分加熱、または煮沸(100℃)2分以上で消滅する。現在鳥インフルエンザA(H7N9)に感染した患者に対しては、まずタミフルを投与し治療することが決まっている。また、解毒カプセル、清疫病カプセル、清開霊注射液、参麦注射、生脈注射液等の5種類の中医の製剤を利用し、鳥インフルエンザA(H7N9)を治療することを衛生計画生育委員会は勧めている。朗報としては、鳥インフルエンザA(H7N9)に対処する為、国家食品薬品監督管理局は4月5日、抗インエンザ薬-リレンザ注射液を新薬として承認した。このことは、今後の新薬流通と、必要に応じて大量生産を可能にする。


    原文:健康ネット 4月12日掲載記事より

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