【医療衛生情報】SARS:濡れ衣を着せられたハクビシン

【医療衛生情報】SARS:濡れ衣を着せられたハクビシン

    10年前のSARS流行時、見た目は愛らしいハクビシン(ジャコウネコ)が大量に殺されていた。当時、ハクビシンはSARSウイルスの宿主であったが、人々は食用のために屠殺していたため、ウイルスが人体に侵入し、上気道を通じて伝染してしまった。

    但し、香港大学医学院伝染病教授・袁国勇氏は、ハクビシンも被害者であると話す。教授の考えでは、SARSウイルスの天然宿主は「中華キクガシラコウモリ」というコウモリであり、ハクビシンはSARSウイルスの中間宿主で、彼らも感染の被害者である」とのこと。

    当初私達はハクビシンが天然宿主と思っていたが、それは間違いであった。野性のハクビシンと飼育されたハクビシンは一切このようなウイルスを保有していなかった。しかし、ハクビシンは野生動物販売市場でSARSコロナウイルスに感染した。これはハクビシンが野生動物販売市場で他の動物から感染したことになる。

ハクビシン

ハクビシン



    中華キクガシラコウモリは非常に一般的な中型キクガシラコウモリの一種であり、毛色はオレンジ色や、黄色がかった色である。目が小さく耳が大きい。鼻の所が広く、三角形の頭頂葉が発達している。中国の東南、西南、陝西などの地域に生息している。

キクガシラコウモリ

キクガシラコウモリ



    コウモリは狂犬病ウイルス、二パウイルス、ハンタウイルスなど多くの動物源ウイルスの主要な宿主である。中華キクガシラコウモリは東南アジアで一部の住民に食用として、中医学では薬剤として扱われている。研究によると、このコウモリが他の動物(人類を含む)にウイルスの伝染を引き起こしたとされる。


    原文:健康ネット 4月12日掲載記事より

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