【医療衛生情報】広州市内、狂犬病による死者発生

【医療衛生情報】広州市内、狂犬病による死者発生

    広州で60代の老人がペットの犬にかまれ、2ヶ月後に死亡したというニュースが広まった。近年、広州市疾病コントロールセンターが受けた報告によると、犬に襲われたというケースは毎年約8万件ある。しかし、都市部で狂犬病が原因で死亡したのは20年来で初めてとなる。

  ◆ 一旦発症すれば効果的な治療法はなく、ほぼ100%が亡くなる病気。

    医師によると、老人はペットの子犬の世話をしている時に、咬まれたとのこと。現在のところ、狂犬病の死亡率は100%である。血液中の狂犬病ウイルスが神経中枢を攻撃し、最終的に死に至らしめる。現段階での治療法は静脈注射しかなく、ただこの方法ではウイルスに侵された神経に対しては有効性があまり無い。「昔、狂犬病にかかった人が助かったという報道があったが、依然狂犬病発症後の生存率は医学界では立証されていない。」

    狂犬病は感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)が一般的に1~3ヶ月間あるが、曝露後(咬まれた後)のワクチン接種が有効なのは咬傷後48~72時間までである。犬に咬まれた後、可能な限りすぐにワクチンを接種すれば狂犬病ウイルスへの抵抗力も高くなる。曝露後のワクチンは、通常初回のワクチン接種日を0日として、3日、7日、14日、30日及び90日の計6回皮下に接種する。それと同時に、犬側にもワクチンを接種をすることが狂犬病予防のキーポイントである。

  ◆ 犬用の狂犬病ワクチンも最適なものを選択

    中国では、小動物に使用されているワクチンは国産品と輸入品の二種類がある。国産のワクチンの中で獣医獣薬検査部門に許可されたものは一部しかなく、他の国産ワクチンは研究所や個人が開発した試験品である。外国からの輸入品の方が国産ワクチンより質が良い。

    中国でも狂犬病予防法に基づき、犬の飼い主には、犬に毎年狂犬病の予防注射を受けさせることが義務づけられている。狂犬病は、狂犬病ウイルスを病原体とするウイルス性の人獣共通感染(感染した犬に噛まれた場合)の病気である。狂犬病は全ての哺乳類が感染し得る病気の一つ。現在のところ、大都市で狂犬病の発病率が低いのは、犬が狂犬病予防接種を受けているためと言える。重要なのは、臨床効果を確保するため、適切なワクチンを選択することだ。

狂犬病、ワクチン接種

  ◆ 生後3ヶ月以上の健康な犬だけがワクチン接種可能
  犬に予防接種を受けさせる際には以下の注意点がある。
  1. 健康な犬しか予防注射を受けられない。妊娠中或いは10日以内に病気になった場合は、予防接種を延期すべき。
  2. ワクチン接種後、30分の留置観察が必要。アレルギー反応が出たら、すぐに獣医にかかり、適切な治療を受ける。
  3. ワクチン接種後、1週間以内はシャワーと激しい運動を避ける。
  4. チップを埋めた後は、細菌の感染を防ぐため1週間以内に首輪を付けないこと。シャワーや散歩をさせないこと。
  5. ワクチン接種後2週間後に駆虫薬も接種すると、ワクチンがより効果的に働く。
  6. ワクチン接種後1年以内に2度目の注射を受けること。

狂犬病流行地域に行かれる方へ

    2012年中国で狂犬病発生数の多い地域は:
    広西、広東、湖南、貴州、河南、雲南、山西、四川、山東、河北省である。

    狂犬病に感染しないよう、以下について注意が必要。
    ・ 滞在中にむやみに動物に手を出さないようにする。
    ・ 万が一、滞在中に犬等に咬まれた場合には、
      (1) すぐに傷口を石鹸と水でよく洗う
      (2) 現地医療機関を受診し、傷の手当てと狂犬病のワクチン接種を受ける
      (3) 帰国時に検疫所(健康相談室)に申し出る

犬を飼っている方へ

    狂犬病予防法に基づき、犬の飼い主には以下のことが義務づけられている。
    (1) 市町村に犬を登録すること。
    (2) 犬に毎年狂犬病の予防注射を受けさせること。
    (3) 犬に鑑札と注射済票を付けること。

    原文:鳳凰ネット広州 3月8日掲載記事より
            厚生労働省 狂犬病に関するQ&Aについて
    
◇ 添付資料 【狂犬病の発生状況】 厚生労働省2011年4月更新

狂犬病の発生状況

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