【医療衛生情報】 北京・インフルエンザ発病率が過去5年で最高に

【医療衛生情報】  北京・インフルエンザ発病率が過去5年で最高に
健康ネット新聞サイト2013年1月7日掲載より


 1月5日北京市疾病コントロールセンター(CDC)が開いた説明会で、現在の北京市 インフルエンザの発病率が過去5年で同時期と比べ最高になったと発表した。 A型H1N1ウイルスとA型H3N2アジア型ウイルスが同時に流行しており,A型H1N1ウイルスが より流行している。最近、北京市ではインフルエンザで死亡した例も2件報告されている。

CDCの主任邓瑛は、「観測結果によると、北京市インフルエンザ発病率が先月から上昇傾向にあり、現在発病のピークとなっている。」と伝えた。2012年12月24日~30日の間、2級以上(注1)の医療機関で救急外来と問診で受診した人数を観測したところ104万人に達し、インフルエンザは28,567例で全体の2.75%を占め、2008年以来同時期最高となる。

 インフルエンザ発病者のうち、0~4歳、5~14歳と25~59歳が一番多く、それぞれインフルエンザ発病数全体の37.7%、23.7%と25.0%を占める。今週、全市インフルエンザ病原学ネット試験室が375例のインフルエンザ病例サンプルを検測したところ、インフルエンザウィルス陽性が92例、陽性率は24.53%で前期より上がっていた。ウィルスはA型H1N1とA型H3N2アジア型で、A型H1N1ウィルスがより流行化傾向にある。

 報告によると、北京市で近日報告された2例のインフルエンザ死亡例のうち、1例は22歳の女性であった。女性は他省からの労働者で,高熱、呼吸困難で病院を受診した。元々貧血であったため、抵抗力が弱く、治療を受けたが死亡した。もう1例は65歳の女性で末期癌を患っており、インフルエンザを併発し死亡した。検測結果によると女性はA型H1N1ウィルスに感染していた。

インフルエンザ

 専門家によると、A型インフルエンザは既に普通の季節性インフルエンザになり、今年このウィルスは変異しなかったと語る。今年の冬北京では164万人が無料でインフルエンザワクチンを接種したが、このワクチンにはA型インフルエンザウイルスを抑える成分が含まれていた。CDC主任邓瑛は、「今後短期間の間に北京市でインフルエンザの発病率が高くなるだろう。学校や、幼稚園、会社等人の多く集まるところでインフルエンザが爆発的に発病した場合、広範囲に蔓延する可能性も否定できない」と語る。

(注1)中国国営医療機関のレベルは、上から大きく3級、2級、1級と分かれている。

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原文:健康ネット新聞 2013年1月7日掲載記事より

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